Balearic style DJ Jun Satoyama based in Shonan appears on a radio show in Argentina
2024年6月16日、アルゼンチンの新興レーベルより急遽オファーをいただき、ゲストDJとしてミックスを提供させていただきました! 発売されたばかりの新譜もイイ感じでプレイしていますので、最新のオーガニック, アフロハウスやプログレッシブハウスをお楽しみください (^^♪
* This article was published on June 25, 2024, and was republished on August 22, 2024 after adding the necessary wording and other corrections to the rewritten article.
Emotional Flight presents Soundscapes Edition #03 | Jun Satoyama
なぜアルゼンチンには優秀なDJ/プロデューサーが多いのか?
アルゼンチンといえば、DJやクラブカルチャーに関心のある人にとっては、クラブ系エレクトロニックダンスミュージックの超大国として認知されています。誰もが知るであろう、プログレッシブハウスの大御所 Hernan Cattaneo が牽引し、多数の優れたDJプロデューサーを生み出している国です。
昔から、この曲いいなとチョイスすると、アルゼンチンのミュージシャンにあたる確率が本当に多くていつも不思議に思っていたんですよね。小生のRadio Podcastでもプレイしたことのある Argentina のDJに尋ねてみたところ、一番の理由は他国より圧倒的に数の多いギグやパーティーが開催されていて、それらが日常の文化となり、若者たちがそこに集っては刺激を受けて、自分もやってみようと思うと、DJや楽曲制作を始める環境が整っているからということでした。
近年の世界的なクオリティーの早熟化も加わって、ますます若者からレベルの高いものが生まれるのがデフォルトになりつつあります。日本でも、度肝を抜かれるクオリティーを持つ若者が続出していますよね。10代とか20代前半とかでも、コイツどれだけベテランなんだよ?っていうくらいのレベルがわんさか誕生しています。格闘技だと那須川天心とか、ギネスに登録された小学校1年生の女の子のDJ RINOKAとか。まぁ、それもそのはずで、世界的にも同傾向ですが、昔の人が入手していた情報やスキルにアクセスできる距離が驚異的に短いわけで、あり得ない時短で物事が展開されていて、そうした時代の流れも加わって、全ての物事のクオリティーの底上げが行われているようにも思えます。
数年前に、江戸時代の1年分の情報が1日で手に入る状況だと聞いたことがあります。今は生成AI等の進歩によって更に我々の想像のつかないスピードで凄いことになっているんだと思います。そのうち昭和の1年分の情報が1日で… なんていう時代になるのかも。。。
今回オファーをいただいたアルゼンチンのレーベルのオーナー兼DJプロデューサーの方も無茶苦茶若くて、レーベル自体も発足したばかりで、これから羽ばたいていく希望の星の1つなんだなと思うと、そうしたシーンに参加できているということだけでもとても光栄です。Emotional Flight は基本的にはプログレッシブハウスのレーベルなのですが、小生のDJスタイルが Balearic という、湘南 (Shonan )発信のいわゆる Ibiza(イビザ)的な意味はもちろんありますが、基本ポリシーとしてはジャンルに拘りを持たずに良いものを適切に選曲・ミックスしてパーティーなりラジオショーなりでプレイするという行為を指す意味を持っている言葉で、Organic House, Afro House, Melodic House, Chill House, Dub Techといった様々なジャンルが織り込まれているにも関わらず受け入れてくれた広い感性のキャパシティーにも感銘を受けています。
そして、優秀DJプロデューサーがわんさかいるということは、身近にいるスキルやセンスの高い、自分の嗜好する指導者に直接教えてもらえる機会が必然的に多くなるのも海外の特徴で、そりゃ次から次へとカッコいい新人の曲が量産されていくというわけですね。日本でもそういった海外レーベルからのリリース歴があったりする方が在籍するスクールも存在しますが、圧倒的に数が少ないのに加え、ジャンルが細分化されたこの時代にそれぞれに適応した、自分に合った講師に出会えることは極稀であります。Nobuharu Morimoto さんがスクールや指導者について仰られているように、創りたい楽曲のジャンルやスキルがマッチする先生に教えてもらえることができれば、日本人のトラックメイキングのプロダクションレベルも急速に上がるのだと思います。
オンラインDJオンラインプラットフォームが実現出来たら、自分が好きなジャンルのDJからテクニックを学べる。
— Nobuharu Morimoto (@Nobuharumorimo1) 2024年6月3日
ミニマルハウスが好きだけど、スクールにピンポイントの先生がいないから、トランスDJに教わるっていう、妥協が無くなるかと思います! https://t.co/sOMLjJ0ZMi
自分も、ある特定のジャンルに関しては、DJミックスだけではなく曲もつくってみたいので、そうした機会があったら先生を探して習いにいこうと思っている今日この頃です。
About curator of this blog
このブログは、湘南出身・在住の Balearic DJ Jun Satoyama が運営しています。